遺言に関するよくある質問

近年よく増えているのが、遺言に関する質問です。家族の暮らし方がさまざまになり、高齢のご夫婦が先々のことをお考えになって、自分たちの思いをかたちにしておきたいと文書を残すようになっているようです。
意外によく知られているのが、法律よりも本人が書いた遺書のほうが優先されるという事実です。法律は、不動産の遺産相続などでやや合理性を欠く点もあり、とくに都心など地価の高い地域に一戸建てをお持ちの方には、遺産分与を先に決めておきたい気持ちがあるのでしょう。
このとき気をつけていただきたいのが、遺留分です。仮にふたりのお子さんがいらしたとして、一方のお子さんにすべての財産を相続させると書き残したとします。しかし、もうひとりのお子さんに一切権利が残らないわけではなく、希望すれば遺産の中から遺留分を受け取れるのです。
遺留分は、条件によって変わりますが、遺産全体の三分の一を占めるケースが多いようです。これだけの遺産が動きますので、遺書を書いておけばすべて安心と考えるのは早計といえます。
やはり、万が一の前にご家族みなさんで相談しておき、それぞれあるていど納得をしたうえで、具体的な遺書を残しておくのがベターな方法だと考えられます。